利用者が特に少ないJR路線 県内5路線の7区間すべてで赤字

赤字が続く地方鉄道の今後のあり方が課題となる中、JR東日本は利用者が特に少ない62区間の昨年度の収支を公表しました。
県内では、対象となった5つの路線の7区間すべてで赤字となっています。

JR東日本は、災害や工事などの影響を受けている区間を除き、1日平均で何人運んだかを示す「輸送密度」が2000人未満の34路線62区間の昨年度の収支を公表しました。

県内で対象となったのは5つの路線の7区間です。

赤字額が最も多いのは、奥羽本線の秋田県の大館と弘前の区間の24億2500万円でJR東日本の管内全体でも4番目に多くなっています。

次いで津軽線の青森から中小国の区間の17億7600万円となっています。

また、100円の運賃収入を得るために費用がいくらかかるかを示す「営業係数」では、五能線の深浦と秋田県の能代の区間が5386円で県内で最も採算が悪くなりました。

一方、去年8月の記録的な大雨で被害が出た区間は対象外となりました。