青森市 統合新病院の候補地で会合 郊外の私有地含め検討へ

県立中央病院と青森市民病院を統合して整備する新たな病院の候補地について議論する青森市の検討会議が20日初めての会合を開き今後、これまでに候補地としてあがっていた場所以外にも、郊外の私有地も含めて可能性を検討していくことになりました。

県立中央病院と青森市民病院の統合をめぐっては、県と市が設置する有識者会議で規模や場所などの計画全体を見直す議論が始まり、場所については市が新たに設置した検討会議で議論を進めることになっています。

その初会合が20日、青森市役所で開かれ学識経験者などメンバー11人が出席しました。

冒頭で西市長は「街をデザインする視点からも重要なプロジェクトなので忌憚のない意見をお願いしたい」と呼びかけました。

会議ではメンバーから「救急搬送を受け入れる場所や駐車場のスペースを十分確保するには一定の広さが必要だ」といった意見や「公共交通によるアクセスの利便性も重視すべきだ」といった意見が出ていました。

今後、これまでに候補地としてあがっていた公有地以外にも、郊外の私有地も含めて可能性を検討し災害の発生リスクがないかどうかなど議論を深めていくことになりました。

検討会議の座長に選出された青森公立大学の足達健夫准教授は「自由に意見を言ってもらい有意義だったと思う。検討の対象地について意見をすべて出した上で、整理して提出したい」と話していました。