香港のバイヤーなど招き 「津軽ビードロ」の工場見学ツアー

青森県の製品の魅力を知ってもらい輸出の拡大につなげようと、香港のバイヤーなどを招いて伝統工芸品「津軽びいどろ」の工場を見学するツアーが開かれました。

青森県は去年、香港の貿易当局と経済交流の促進を目指す覚書を結び、県産品を紹介する取り組みを進めています。

20日は香港の雑貨店のバイヤーと日本産の氷を使ったかき氷を提供する飲食店の担当者の合わせて2人を招き、青森市内のガラス工場で県の伝統工芸品「津軽びいどろ」の制作を見学するツアーを開きました。

2人は工場の担当者から「津軽びいどろ」は1970年代から作られ、100種類以上の色の組み合わせがあると説明を受けると、写真を撮るなどしながら制作風景に見入っていました。

かき氷店の担当者は「今後、青森りんご味のかき氷を提供する予定なので、津軽びいどろの皿を合わせてみたい」と話していました。

「津軽びいどろ」は10年ほど前から海外に輸出されていますが、そのほとんどが中国本土向けだということで、県は今後、香港をはじめ海外への販路を拡大したいとしています。

県国際経済課の西堀希主事は「今後も工芸品などを通じてさらに香港に青森の魅力を伝えていきたい」と話していました。

県はこのほか22日まで、国の伝統工芸品「津軽塗」などの工場の見学ツアーも開く予定です。