JR 一部不通の津軽線 自動車交通転換案の住民説明会

去年の大雨以降、一部区間が不通となっている津軽線についてJRが住民説明会を開き、鉄道を復旧せずにバスなどの自動車交通に転換する案について改めて説明しました。

去年8月の記録的な大雨以降、蟹田駅と三厩駅の間で不通となっているJR津軽線をめぐっては、JR東日本と沿線自治体が存廃などについて議論を続けていて、JRは鉄道は復旧せずバスや乗り合いタクシーなどの自動車交通に転換することを提案しています。

JRは12日、沿線の外ヶ浜町と今別町で住民説明会を開き、この案の利点などについて改めて説明しました。

これに対し住民からは「どうにか電車を残す方法を考えてほしい」などと存続を訴える意見や「仮にバスに転換してもその後、バスも廃止されないか不安だ」といった自動車交通への転換を容認しながらもその後について懸念する声が聞かれました。

今別町の説明会に参加した60代の男性は「意見は出尽くしてきていると思うが結論を急がずに住民の意見をもう少し聞いてから決めるのがよいのではないか」と話していました。

JR東日本盛岡支社の久保公人支社長は「前回の説明会より自動車交通への理解が進んでいる印象だ。今後も説明会や自治体との会議で意見をもらい議論を深めて納得感をもってもらえるようにしたい」と話していました。