一部不通の津軽線 JR東日本 自動車交通で利便性高まる

去年の大雨以降、一部区間が不通となっているJR津軽線の今後について、JR東日本盛岡支社の久保支社長は定例の会見で、「エリアの公共交通は、自動車の方がより便利だし、コストも小さく抑えられる」と述べて、鉄道から自動車交通に転換した方が利便性が高まると改めて強調しました。

去年8月の記録的な大雨以降、蟹田駅と三厩駅の間で不通となっているJR津軽線を巡っては、JRと沿線自治体が、存廃を含めた今後について議論を続けています。

これまでの議論では、沿線自治体の町長が出席しこの地域の交通体系の最終的な方向性を判断する会議の開催について、今別町の担当者は時期尚早だという認識を示した一方、外ヶ浜町の担当者は、開催しても良い段階だという考えを示しています。

こうした状況についてJR東日本盛岡支社の久保公人支社長は、9日の定例会見で、「エリアの公共交通は、自動車の方がより便利だし、コストも小さく抑えられるので将来的にも持続性でも優れている」と述べ、鉄道から自動車交通に転換した方が利便性が高まると改めて強調しました。

一方で、まだ議論が必要だとする今別町側から、鉄道の方が利便性が高まる将来像などの新たな提案があれば、さらに検討を深めたいという考えも示しました。

JRでは、今月12日に住民向けの説明会を開くことにしていて地域や津軽線についての不安や課題についても住民から直接意見を聞きたいとしています。