駅弁メーカー吉田屋 弁当販売を再開 “信頼回復に努める”

八戸市の駅弁メーカー、「吉田屋」の弁当を食べた人が全国各地で食中毒と確認された問題で、保健所から営業禁止処分を解除された「吉田屋」は6日から、弁当の販売を再開しました。

ことし9月、青森県八戸市の駅弁メーカー、「吉田屋」が製造した弁当を食べた人が体調不良を訴えた問題ではこれまでに29の都道府県であわせて554人が食中毒と確認されています。

八戸市保健所は9月、弁当が原因の食中毒と断定して「吉田屋」を営業禁止の処分にした上で、委託業者から仕入れた、炊いた米の温度管理や容器の衛生管理が徹底されていなかったなどとして、改善するよう指導していました。

八戸市保健所は改善報告書の提出を受けて今月1日、製造施設に立ち入り検査を行った結果、▽外部から米を受け入れる際の温度を確認する手順や、▽作業中に衛生管理の確認などを行う要員の配置など衛生管理体制の改善が確認されたとして4日、営業禁止の処分を解除したと発表しました。

これを受けて、吉田屋は6日から新青森駅や八戸駅、それに盛岡駅などで弁当の販売を再開しました。

このうち、八戸駅の売店では、2種類の弁当が販売されていました。

営業禁止の処分が解除されたことを受けて「吉田屋」の吉田広城社長は「初心にかえってひとつひとつの工程を確実に実行し、もう1度、弁当を手に取ってもらえるよう信頼の回復に努めていきます」とするコメントを出しています。