秋の叙勲 県内から64人が受章

ことしの秋の叙勲の受章者が発表され、県内からは合わせて64人が受章することになりました。

県内で秋の叙勲を受章するのは、社会のさまざまな分野で顕著な功績をあげた人に贈られる「旭日章」が13人、公共的な業務に長年携わり成果をあげた人に贈られる「瑞宝章」が51人の合わせて64人です。

このうち、「旭日小綬章」を受章するのは、元青森県自動車整備振興会副会長で元五所川原市議会議員の磯※ベ勇司さん(82)、元日本自動車販売協会連合会青森県支部支部長、今井高志さん(70)、元三沢市議会議員、舩見亮悦さん(80)、元青森県歯科医師会会長、山口勝弘さん(71)のあわせて4人です。

このほか、旭日章は、「旭日双光章」に8人、「旭日単光章」に1人が選ばれました。

続いて、瑞宝章です。

「瑞宝小綬章」を受章するのは、元航空自衛隊補給本部監察官、千葉修一さん(72)、八戸工業高等専門学校名誉教授、土岐泰※ノリさん(79)、元青森県青森地域広域消防事務組合消防正監、名古屋明広さん(70)の合わせて3人です。

また、「瑞宝双光章」に21人、「瑞宝単光章」に27人が選ばれました。

このほか、青森県に本籍があり、県外に住んでいる人では、「瑞宝小綬章」に2人、「瑞宝双光章」に2人の合わせて4人が選ばれました。

秋の叙勲の県の伝達式は、8日の午後、県庁で行われる予定です。

旭日双光章を受章する浪内進さんは、青森市で40年近くにわたり日本料理店を経営するかたわら、「青森県料理飲食業生活衛生同業組合」で県内の飲食業界の発展に力を尽くしてきました。

浪内さんは19歳の時にこの店で修業を始め、料理長を務めたあと、34歳で社長に就任して以来、72歳となった今も、この店の経営を担っています。

また、平成28年からは「青森県料理飲食業生活衛生同業組合」で理事長を務めていて、コロナ禍で飲食業界が深刻な打撃を受ける中、業界団体の代表として時短要請に伴う、休業補償や助成金などの県への陳情に奔走しました。

浪内さんは「自分の店も大変だったが組合員も大変な状況なので、県への陳情が理事長としてできる一番大きなことだと思い、休業補償や助成金について力を入れてお願いをした」と当時を振り返りました。

その上で、今回の受章について「最初に聞いたときは自分でいいのかと思ったが、今は素直に喜んでいる。組合員の見本になれるようにこれからも精進していきたい」と話していました。

※「磯ベ」の「ベ」は、「邊」でしんにょうの点は2つ。
※「泰※ノリ」の「ノリ」は「教」の旧字体。
左の作りがカタカナの「メ」、その下に「ナ」を描いてあとは同じ。