県の教員採用試験で73人の水泳実技試験の採点表を紛失

先月、県が行った教員採用試験で、水泳の実技試験を受けた73人の成績が記された採点表を、担当の職員が紛失していたことがわかりました。

県教育委員会によりますと、紛失したのは、教員採用試験のうち、中学と高校の保健体育の試験で、水泳の実技に関する73人分の採点表です。

今月2日に担当の職員が試験結果を入力していたところ、水泳の実技試験を受験した73人の成績が書かれた採点表の紙4枚がないことに気づき、紛失が発覚したということです。

水泳の実技試験は、先月23日に市内のスポーツ施設で行われ、県教育委員会によりますと、試験官から採点表を受け取った職員が、別の場所にあった試験本部の職員に届ける間に紛失した可能性が高いということです。

採点表には受験番号と成績が書かれる一方、名前は記載されていなかったため、県教育委員会は外部の第三者が個人と成績を結びつけることはできないとしています。

採点表の紛失を受けて、県教育委員会は今回の水泳の実技試験を受験した73人全員を満点にする措置をとるとともに、27日付けで文書で採点表を紛失したことを報告し、謝罪しました。

県教育委員会の長内修吾教育次長は「教員という夢を叶えるために努力を重ね臨んだ試験で、このような事態になってしまったことについて大変申し訳なく、心よりお詫び申し上げます」と謝罪しました。