吉田屋の弁当 一部回収できず購入者が食中毒起こしたケースも

八戸市の駅弁メーカー「吉田屋」の弁当を食べた人が相次いで体調不良を訴えた問題で、八戸市保健所は、問題の発覚後に「吉田屋」から一部の販売先に連絡がつかず、回収できなかった弁当が3300個余りに上り、その弁当を購入した人が食中毒を起こしたケースがあったことを明らかにしました。

この問題で、八戸市保健所は16日、記者会見を開き、これまでの調査の結果を公表しました。

それによりますと、「吉田屋」は問題の発覚後、全国の販売先に回収を呼びかけるため連絡をとりましたが、一部の販売先とは連絡がつかなかったということです。

このため、回収の対象となった先月16日と17日が消費期限の弁当のうち、17日が消費期限の弁当の中の3300個余りを回収できず、その弁当を購入した人が食中毒を起こしたケースが複数あったということです。

保健所は、連絡体制にも不十分な点があったとして吉田屋に改善を指導しました。

八戸市保健所は今後、「吉田屋」に対して施設の清掃や消毒といった衛生管理の指導を徹底したうえで、報告書の提出を求めて改善内容を確認し、営業禁止を解除するかどうか検討していくということです。