十和田市で山岳遭難救助訓練 キノコ採りのシーズン迎え

キノコ採りのシーズンを迎えるなか、山で遭難した人を想定した救助訓練が十和田市で開かれました。

十和田市法量の山中で行われた訓練には、地元の警察や消防など、およそ50人が参加し、男性がキノコ採りに出かけたまま帰ってこなくなった想定で行われました。

訓練では、遭難者役の人からの110番通報をもとに電話が発信された場所を割り出した上で名前を呼びながら捜索して、男性を見つけました。

その後、消防署員が男性に痛みやしびれがあるかどうか、聞いた上で、担架に乗せて救助していました。

県警察本部によりますと11日までの県内の山菜採りやキノコ採りなど山での遭難の件数は、64件と去年の同じ時期より24件増えているほか、亡くなった人は6人、行方不明者は4人と、いずれも去年の同じ時期を上回っています。

十和田警察署の高坂精一署長は「山に入るときには行き先や帰りの時間を家族などに伝えた上で、どんなに慣れた山であっても水分や食料品、携帯電話や鈴を持って入ってもらいたい。また、無理をして奥まで行かないようにしてほしい」と話していました。