JR津軽線 県議会の特別委員会が沿線自治体と意見交換

記録的な大雨で一部の区間が不通となり、その後、存廃議論が続いているJR津軽線の現状について県議会の特別委員会に所属する議員が視察を行い、沿線自治体などと意見交換を行いました。

JR津軽線は、去年8月の記録的な大雨以降、蟹田駅と三厩駅の間で不通となっていて、JR東日本と沿線自治体の今別町と外ヶ浜町などが今後の地域の交通体系について鉄路の存廃を含めた議論を続けています。

こうした中、青森県議会で県内の鉄道の整備などについて対応する「新幹線・鉄道問題対策特別委員会」に所属する県議会議員のうち、18人が津軽線の現状を視察しました。

このうち、不通区間に運行されている代替交通のバスなどへの乗り換え駅となっている蟹田駅では乗り換えをスムーズにするために発着するすべての列車を駅舎に隣接した1つのホームにまとめる案を検討していることなどについてJRから説明を受けていました。

このあと、参加した議員は、近くの公民館で、沿線自治体の2つの町と県、そしてJRの担当者と意見交換を行いました。

このうち、今別町は、全区間の復旧が難しい場合は、一部の区間についてバスなどへの転換をJRに提案している現状や外ヶ浜町は鉄道での復旧にこだわらないという姿勢を改めて説明しました。

一方、出席した県議からは、県が主導する形で、今後のあり方を検討するべきなどといった意見が出されていました。

特別委員会の委員長を務める阿部広悦県議は、「2つの町や県、JRで会議を続けてきたが、まだ到達点は先のような気がする。温度差のある2つの町の意見やJRの腹の内を聞いて対応していきたい」と話していました。