白神山地 世界自然遺産への登録30年 記念イベント開催

青森県と秋田県にまたがる白神山地が世界自然遺産に登録されてことしで30年になるのを記念して、青森県の西目屋村でイベントが開かれました。

青森県と秋田県にまたがる白神山地は、1993年12月に鹿児島県の屋久島とともに国内で最初の世界自然遺産に登録され、ことしで30年になります。

白神山地の玄関口の1つで、西目屋村にある白神山地ビジターセンターでは、年に数回、「ふれあいデー」と名付けて子ども向けのイベントを開いていて、今回は登録30年を祝う形で開催しました。

会場では、ブナの木に設置された長さおよそ6メートルのロープを腕や足の力で登る「木登り体験」や、ブナの構造や歴史に関するクイズなどが行われ、大勢の子どもたちが笑顔で楽しんでいました。

このほか、ブナの木を薄いテープ状にして作る木工品の「ブナコ」の制作体験コーナーでは、円盤状の板に幾重にもブナの板を巻き付けて鉢状にしたものに、参加者たちが湯飲み茶わんなどを押し当てて自分好みの形の器に整えていました。

参加した子どもたちは「ロープで木登り体験したのが楽しかった」とか、「クイズは意外と結構難しかったけど、ブナの木がいつからあるかなど勉強になった」などと話していました。