青森 田子町 クマに襲われ女性けが 県が注意呼びかけ

6日朝、青森県田子町で栗拾いに出かけていた60代の女性がクマに襲われ頭や腕にけがをしました。
女性に意識はあり、命に別状はないということです。

6日午前7時40分ごろ、青森県田子町夏坂で60代の女性がクマに襲われてけがをしたと警察に通報がありました。

女性は頭と右腕にけがをし、当時、意識がある状態で近くの病院に搬送されましたが、命に別状はないということです。

町によりますと、女性は栗拾いのため車で所有する農地を訪れたところ進路を阻んでいた子熊を見つけ、車を降りて追い払おうとしたところ、一緒にいた親熊とみられるクマに襲われたということです。

町はこれを受けて防災無線を通して町民に対し、クマの出没に注意するよう呼びかけました。

青森県内ではことし1月から9月末までの県内のクマによる被害や目撃情報は711件と、前の年の同じ時期と比べて2.5倍以上にのぼっているということです。

県は「ツキノワグマ出没警報」を発表して、クマが多く出ている場所には近づかないことや、万が一、クマと遭遇してもクマを刺激する行動はせず、後ずさりするようにその場を離れることなど注意を呼びかけています。

現場の近くに住む女性は「けがをされた方がかわいそうだなと思った。実際には見ていないが最近はこの辺りでクマがよく出ているみたいでやっぱり怖いなと思った」と話していました。