県内の景気「緩やかに回復」 日銀10か月ぶり判断引き上げ

ことし7月下旬以降の県内の景気について日銀青森支店は、行動制限のない夏祭りが開催されて人出が増えたことなどから前回から判断を引き上げ、「緩やかに回復している」としました。
判断の引き上げは10か月ぶりです。

日銀青森支店はことし7月下旬以降の県内の金融経済概況を発表し、「個人消費」については県内各地で新型コロナによる行動制限のない形で夏祭りが行われ、県外からの人出がふえたことや猛暑の影響でコンビニなどで飲み物やアイスの売り上げが好調だったことなどから回復しているとしています。

また、「生産」については、新型コロナの影響が緩和されたことなどから、食料品の生産や電子部品の生産に持ち直しの動きがみられるということです。

こうしたことを踏まえ、日銀青森支店は県内の景気について「持ち直している」とした前回から判断を引き上げ「緩やかに回復している」としました。

景気の判断の引き上げは去年の11月以来10か月ぶりです。

今後の見通しについて日銀青森支店の武藤一郎支店長は「春先から景気の回復基調が続いてきているのでこの傾向は当面、続くのではないか。物価上昇の圧力が残るなか消費者の節約志向がどうなるかなど注視していく必要がある」と話していました。