つがる市や鰺ヶ沢町の沖合 洋上風力発電の「促進区域」に指定

政府が導入拡大を目指している洋上風力発電について、法律に基づいて重点的に整備する「促進区域」に、つがる市や鰺ヶ沢町の沖合の日本海南側の海域が3日、指定されました。
「促進区域」への指定は県内では初めてです。

政府は3日、洋上風力発電の「促進区域」に青森県の日本海南側のつがる市と鰺ヶ沢町にかけてのおよそ1万ヘクタールの海域を指定しました。

「促進区域」は政府が洋上風力発電に適した海域をあらかじめ定め、法律に基づいて重点的に整備する区域のことで、今後、発電事業者を選ぶための公募手続きが行われることになります。

県によりますと、この海域での洋上風力発電については、これまでに8つの事業体が環境影響評価の手続きを進めるなど関心を持っているということで、落札し、国に選定された事業者は最大で30年間、その海域で優先的に事業を行うことが認められます。

県内ではこのほか、日本海側の北側の海域が国から「促進区域」の前の段階の「有望区域」に、陸奥湾がさらに前の段階の「準備区域」に指定されています。

宮下知事は「洋上風力発電は安定した電源の供給が必要な日本にとってもこれから非常に重要な位置づけになるので、全県的にこの産業の育成に取り組んでいきたい」と話していました。

また、今後の事業者の選定については、「国の方で公平公正に、また地域として受け入れられる形で進めていただくことを期待したい」と話していました。