弘南鉄道 代行バス運行開始 レールの異常で運転見合わせ続く

レールの異常で運転の見合わせが続いている弘南鉄道の弘南線と大鰐線でバスによる代行輸送が2日朝、始まり、利用者からは安どの声が聞かれる一方、代行バスの増便や一刻も早い列車の運転再開を求める声も上がっています。

弘南鉄道は弘南線と大鰐線のレールの一部に異常が見つかったため先月25日からいずれも全線で運転を見合わせています。

これを受けて弘南鉄道は2日朝から弘南線で28本、大鰐線で21本のバスの代行輸送をいずれも全区間で行っています。

このうち、弘南線の代行バスは午前6時10分に運行が始まり、弘前駅の臨時のバス停では午前7時ごろになると通勤や通学に利用する人たちが長い列を作っていました。

大鰐町から黒石市の高校に通う女子生徒は「車での送迎は母も大変なので代行バスができてよかった。ただ、バスとJRの時間が合わないこともあるので本数を増やしてほしい」と話していました。

また別の女子生徒は「通学が大変だったので助かるが早く列車を復旧してほしい」と話していました。

弘南鉄道業務部の中田正志部長は「工事が続く間の輸送の足としてぜひご利用いただきたい。本数が限られ、乗り場も駅から離れているので周知を徹底していきたい」と話していました。

弘南鉄道は今月半ば以降の列車の運転再開を目指していて、それまでの間は代行バスを運行するとしています。