吉田屋の弁当による食中毒 おかずの一部を業者から仕入れ

青森県八戸市の駅弁メーカー、「吉田屋」の弁当を食べた人が全国各地で食中毒と確認された問題で、吉田屋は調理から包装まで自社で行っていたと保健所に説明していましたが、おかずの一部を業者から仕入れていたことが新たにわかりました。
保健所は、食中毒の原因について詳しく調べています。

青森県八戸市の駅弁メーカー、「吉田屋」の弁当を食べた人が下痢やおう吐などの体調不良を訴えた問題で、八戸市保健所は今月23日、弁当が原因の食中毒と断定し、「吉田屋」を営業禁止処分にしました。

28日までに保健所が食中毒と確認した人は、29の都道府県であわせて497人にのぼります。

保健所によりますと、ふだん吉田屋は1日に6000個の弁当を自社の施設で製造することができますが、問題が発生した当時は2日間で2万2100個あまりの弁当を製造していたということです。

そして、2日間に作られた弁当は、調理から包装まで吉田屋で行われたと説明を受けたということです。

しかし、保健所が調べたところ、弁当のおかずの一部を県外の業者から仕入れていたということです。

保健所のこれまでの調査では回収した弁当の一部から、ごはんとおかず、両方から食中毒の菌が検出されています。

保健所は、現段階で食中毒の原因ははっきりしないとして引き続き詳しく調べています。