存廃議論が続くJR津軽線 沿線4自治体が初会合

記録的な大雨で一部の区間が不通となり、その後、存廃議論が続いているJR津軽線について、今別町と外ヶ浜町に青森市と蓬田村を加えた沿線のすべての自治体の首長が集まった会合が初めて開かれたことがわかりました。

JR津軽線は、去年8月の記録的な大雨以降、蟹田駅と三厩駅の間で不通となっていて、JR東日本と沿線自治体の今別町と外ヶ浜町などが、今後の地域の交通体系について鉄路の存廃を含めた議論を続けています。

こうしたなか、29日午後、青森市内で今別町の阿部町長の呼びかけに応じて、今別町と外ヶ浜町に青森市と蓬田村を加えたJR津軽線のすべての区間の沿線自治体の首長が集まり、初めての会合を開いたことが関係者への取材でわかりました。

会合は非公開で行われ、今別町は不通区間のうちの一部について、バスなどへの転換を容認する考えを、外ヶ浜町は鉄道での復旧にこだわらないという姿勢を説明しました。

一方、青森市と蓬田村からはそれぞれ、「住民の声を聞くことが大事だ」という意見が出されたということです。

JR津軽線を巡っては、JR東日本は利用者数が少ないことなどから、鉄道の復旧ではなく、バスや乗り合いタクシーなどへの転換を提案しています。

沿線の4つの市町村は今後も会合を開き、意見交換を続ける予定で、鉄路の存廃議論にどのように影響するか注目されます。