県産ホタテの販路拡大へ 加工業者がバイヤーとオンライン商談

中国が日本産の水産物の輸入を停止したことを受けて、ホタテの加工を手がける業者が、県産ホタテの新たな販路拡大などに向けてオンラインでバイヤーとの商談を行いました。
業者は今後、台湾や香港への輸出を増やし、さらに販路を拡大したいとしています。

28日、青森県やジェトロ青森は県内企業の海外の販路開拓を支援しようと、海外に販路を持つバイヤーとのオンライン商談会を開きました。

この中で、平内町でホタテの加工などを手がける「アラコウ水産」は、東南アジアなどに販路を持つ貿易会社と新たな輸出先の可能性などについて意見を交わしました。

「アラコウ水産」では、これまで20年にわたって中国向けにホタテやナマコの輸出を行ってきたということですが、中国が日本産の水産物の輸入を停止したため、予定していた冷凍ホタテの輸出ができなくなるなどの影響があったということです。

このため「アラコウ水産」の荒川幸一社長は、今後は海外の販売会などに積極的に参加して販路の拡大を図るとともに、台湾や香港への輸出を増やしたいとしています。

そのうえで「今までは中国相手の輸出が多かったが、今のうちに販路を拡大できればまた中国から注文が来たとき、今まで以上によくなる。ピンチをチャンスに変えて頑張っていく」と話していました。