希少な水草「ガシャモク」保全を 高校生が現地で観察

青森県で唯一、つがる市の沼で自生しているのが確認されている希少な水草、「ガシャモク」の保全に役立てようと、地元の高校生が現地で観察を行いました。

平成29年につがる市の沼で発見された「ガシャモク」は、環境省のレッドリストで絶滅のおそれが極めて高いとされる、「絶滅危惧1A類」に分類されている水草で、つがる市は国内最北の生息地とされています。

27日は、地元の木造高校の2年生の生徒6人が、弘前大学の教員らの引率のもと市内の「ガシャモク」が生息する沼を訪れて観察を行いました。

生徒たちは、大学の教員たちといっしょにボートに乗り込み、岸から500メートルほどの水草が自生している場所に向かいました。

そして、水中スコープを使って「ガシャモク」を観察したり、手で触って感触を確かめたりしていました。

生徒たちは、自生しているガシャモクを見るのは、初めてということできょうの観察の結果を学校で管理しているガシャモクの繁殖に役立てるとともに、SNSなどで発信していくことにしています。

参加した2年生の男子生徒は、「学校のものより大きくてびっくりしました。学校のガシャモクを大きく育てられるように工夫していきたいと思います」と話していました。