青森 八戸 弁当食中毒 製造過程や食材の保管状況など調べ

青森県八戸市の駅弁メーカー、「吉田屋」の弁当を食べた人が相次いで食中毒となった問題で、吉田屋の設備や残された食材からは食中毒の菌が検出されていないことがわかりました。
保健所は、弁当の製造過程や食材の保管状況などについて幅広く調べています。

青森県八戸市の駅弁メーカー、「吉田屋」の弁当を食べた人が下痢やおう吐などの体調不良を訴えた問題で、八戸市保健所は今月23日、弁当が原因の食中毒と断定し、「吉田屋」を営業禁止処分にしました。

保健所は、25日までに全国で394人が食中毒と確認されたとしています。

今回の食中毒の原因について吉田屋は会社のホームページで、県外の委託業者から仕入れた弁当のごはんを受け入れる際に、必要な作業を十分に行っていなかったことが考えられるという認識を示しています。

一方で保健所が回収した弁当を調べたところ、ごはんとおかず、両方から食中毒の菌が検出された一方、吉田屋の設備や残されていた食材からは菌が検出されていないことがわかりました。

また、委託業者から仕入れたごはんについて吉田屋に聞き取りをしたところ、菌の繁殖しづらい、30度以下にまで冷ましていたことが確認されたということです。

保健所は、弁当の製造過程や食材の保管状況などについて幅広く調べています。