体操でストレスを解消 大鰐町で自殺予防のイベント

大鰐町で自殺を予防するためのイベントが開かれ、参加者が体操でからだの調子を整え、ストレスを解消する方法を学びました。

これは、県と自殺対策に取り組む民間団体などが県内各地で行なっているもので大鰐町で26日開かれたイベントには町民などおよそ60人が参加しました。

イベントではまず、保健所の担当者が、青森県ではおととし人口10万人あたりの自殺による死亡率が全国で最も高くなるなど自殺対策が課題となっていることから、悩みを抱えた場合は保健所や民間の相談窓口などに気軽に相談するよう呼びかけました。

このあと、健康運動指導士の鬼武由美子さんが講師となり、体操などで血液の循環をよくすると自律神経のバランスが整い、ストレスが解消されることなどが説明されました。

そして、実際に顔や上半身の筋肉をほぐす方法が指導され、参加者たちは講師のかけ声にあわせて手を上に伸ばしたり頭を横に倒したりしました。

参加した大鰐町に住む60代の女性は「体を伸ばして気持ちも軽やかになりました。冬は運動不足になるので普段の生活に取り入れたいです」と話していました。

主催団体のひとつ、「青森いのちのネットワーク」の鳴海敏之副会長は「体を動かすことで心も軽くなり生活にもいい影響を及ぼす。きょうやったことは繰り返し家で実践して、家族などにも広めてほしい」と話していました。