むつ市の冷凍ベビーホタテが首都圏などのスーパーで販売へ

中国による日本産の水産物の輸入停止でホタテへの影響が懸念されるなか、来月、首都圏などのスーパーでむつ市の水産加工会社が製造する冷凍ベビーホタテが販売されることになり、26日市内で店頭でのPRに使う写真撮影が行われました。

むつ市大畑町の水産加工会社は、主に国内向けに陸奥湾産の冷凍ベビーホタテを出荷していますが中国による輸入停止の影響で国内でホタテの供給が過剰になっているため商品の出荷が滞っているということです。

このためむつ市が販路の開拓を支援した結果、首都圏を中心に130店舗を展開するスーパーマーケットのチェーン、「ベイシア」のすべての店舗で来月3日から5日間、この会社のベビーホタテが販売されることが決まったということです。

26日は、店舗でのホタテのPRに使う写真の撮影が行われ、むつ市の山本市長や加工会社の従業員がベビーホタテを紹介する様子などを市の職員が撮影しました。

むつ市の水産加工会社の渡辺大起常務は、「国内でホタテが供給過剰になっていて、在庫がかさんで大きな影響を受けている。より多くの人に味わってもらい繰り返し買ってもらえるようになればありがたい」と話していました。

また、むつ市の山本市長は「在庫を抱えている加工業者への支援が必要だ。さらなる販路の開拓に努めたい」と述べ学校給食でのホタテ提供など、さまざまな支援を検討していることを明らかにしました。