弘南鉄道 大鰐線と弘南線 25日と26日 全線運転見合わせ

弘南鉄道は、25日午前、大鰐線と弘南線でそれぞれ、線路の摩耗などの異常が見つかったため、25日と26日の終日、全線で運転を見合わせることになりました。

弘南鉄道によりますと、25日午前11時半過ぎに行った点検で、大鰐線の中央弘前駅と弘高下駅の間で、弘南線の黒石駅と境松駅の間で、線路の一部が摩耗しているなどの異常が見つかったということです。

このため、大鰐線と弘南線の全線で正午ころから運転を見合わせたということです。

弘南鉄道によりますと、午後5時の時点で、25日と26日の終日、運転を見合わせるとしています。

弘南鉄道は、バスによる代行輸送については検討中としているほか、27日以降の運転については駅やウェブサイトなどで最新の情報を確認してほしいとしています。

弘南鉄道を巡っては、先月6日に、大鰐線の大鰐駅と宿川原駅の間で脱線事故が起きたため2週間以上、大鰐線の全区間で不通となり、高校生の通学などに影響が出ました。

弘南鉄道によりますと、今回、異常が見つかった区間の線路はいずれも先月の脱線事故の後、一度点検を行っていたということで、弘南鉄道は原因について詳しく調べるとしています。

【運転見合わせで駅では・・・】
弘南鉄道大鰐線の中央弘前駅では運転見合わせを受けて、通勤や通学で電車を利用している人たちが家族の迎えを待つなどしていました。

1時間以上家族の迎えを待っているという弘前市内の専門学校に通う20歳の女性は「最近も運転見合わせしたばかりなのできょうのことを知ったときは仕方ないなと思った。アルバイトや学校のため、いつも利用しているので早く復旧してほしい」と話していました。

弘前市内の高校に通う17歳の女性は「毎日親に送ってもらうのも負担があるので、早く運転再開してほしいですし、運転見合わせが長引く場合はバスなどの代替手段を用意するなどして対応してほしい」と話していました。