大雨被害のJR津軽線 “今年度内の復旧工事の着工は困難”

去年夏の大雨被害のあと、一部区間が不通となっているJR津軽線について、13日、JR東日本盛岡支社の久保支社長は、今年度内の復旧工事の着工は厳しいという認識を示しました。

JR津軽線は、去年8月、記録的な大雨の被害を受け外ヶ浜町の蟹田駅と三厩駅の間で不通となっていて、JRと沿線自治体がこの地域の交通体系について検討を進めています。

JR東日本盛岡支社の久保公人支社長は、13日の定例会見で、「復旧工事はおおむね4か月かかり、現在、交通体系のあり方について検討が進んでいる状況などを踏まえると今年度内の着工は困難な状況だ」と述べました。

また、高校生などの利用が多い夕方の時間帯に三厩駅までの下りのバスを1便増やしてほしいという要望が、沿線自治体から寄せられていることについて、久保支社長は「なるべく早く実現したい」と述べ来月か11月中には代替交通の増便ができるよう最終調整していることを明らかにしました。

久保支社長は、「どうしても鉄道だといろいろな制約があるが、自動車交通だとそうした制約もクリアできるところを見てもらいたい。地域の移動は責任をもって提供を続けたい」と話していました。