「青函トンネル記念館」ケーブルカー フレームに亀裂で運休へ

青森県外ヶ浜町の「青函トンネル記念館」で、来館者を地下の坑道まで運ぶケーブルカーの車体を支えるフレームに亀裂が見つかり、当面、運行を休止することになりました。

外ヶ浜町の龍飛崎にある「青函トンネル記念館」では、海底トンネルを歩いて見学できる「体験坑道」まで来館者を運ぶケーブルカーが名物になっています。

このケーブルカーについて、11日、車体を支えるフレームに幅7センチあまりの亀裂が入っていることが運行終了後の点検で見つかりました。

これを受けてケーブルカーは12日から運行を休止していて、ことしの営業期間中の運行再開は厳しい状況だということです。

ケーブルカーは、記念館が開館した35年前の昭和63年から運行されています。

記念館では、新型コロナや去年の大雨によるJR津軽線の運休の影響で経営状況が悪化していたため、クラウドファンディングで1000万円あまりを集め、ことし4月に5年に1度の大がかりな点検を終えたばかりでした。

工藤幸治館長は「秋の観光シーズンを前に、楽しみにしていた皆さんに本当に申し訳ない。クラウドファンディングで多くの方から応援をいただいたので、もう一度ピンチを乗り越えて運行再開に向けて努力していきたい」と話していました。