青森県 “少子化に歯止めを” こども未来県民会議 初会合

少子化に歯止めをかける政策の立案に向けて、県は子育てや女性のキャリアなどについて話し合う「青森県こども未来県民会議」の初会合を開き、参加者からは3人目の子どもに対する給付金を求める意見などが出されました。

県内では、去年の合計特殊出生率が過去最低の1.24となるなど少子化がいっそう進んでいて宮下知事は対策を打ち出すため県民参加型の「青森県こども未来県民会議」を先月、設置しました。

10日初めての会合が青森市で開かれ、公募などで選ばれた県内の30代から50代の女性10人が出席しました。

宮下知事は初めに「合計特殊出生率を2以上にするために何が必要か真剣に考えたい。率直な問題意識をぶつけてほしい」とあいさつしました。

その後の意見交換では参加者から、▽子どもが増えると車の買い替えも必要になるため3人目に対する給付金がほしい、とか▽育児経験も職場のスキルの1つと捉えるような仕組みづくりも必要だ、といった意見が出さまれした。

南部町の女性は「女性の目線に合わせて話を聞いてくれて意見しやすかった。今後は一人ひとりの発言時間が増えるとさらによい」と話していました。

宮下知事は「みなさんがいかに気を使いながら子どもを産み育てているのか実感し、政策の種も見いだすことができた」と話していました。

県は今年度、会議に加えて県内各地でワークショップも開き、幅広く意見を聞きたいとしています。