六ヶ所村のタッチパネル部品メーカー「ANOVA」が破産申請

六ヶ所村にある青森県の誘致企業の1つで、タッチパネルのセンサーの製造などを手がける「ANOVA」が破産を申請しました。
負債総額はおよそ12億円あまりで従業員66人もすべて解雇されたということです。

破産を申請したのは、六ヶ所村にあるタッチパネル部品のメーカー、「ANOVA」です。

「ANOVA」は、六ヶ所村に液晶関連産業の集積を目指す「クリスタルバレイ構想」に基づいて県が誘致した企業で、12年前からカーナビのタッチパネルセンサーの基板などの製造・販売を行っていました。

会社によりますとピーク時の平成28年6月には、およそ21億6000万円の売り上げがありましたが、半導体不足による自動車生産の減少や電気料金の値上げなどの影響で2期連続の赤字となっていました。

さらに親会社の事業譲渡に伴って資金繰りの見通しが立たなくなり、7日、青森地方裁判所に破産を申請し、受理されました。

負債総額はおよそ12億2800万円で従業員66人は全員解雇されたということです。

「ANOVA」の江利川晴夫代表取締役は「従業員を守りたいという思いでこれまで頑張ってきたが破産申請することになり非常に残念だ。従業員の再就職に向けて努力していきたい」と話しています。