青森県 中国旅行会社招いて視察会 中国社員「目的地は考慮」
中国から日本への団体旅行が解禁されたことを受け、青森県は中国からの観光客をさらに呼び込もうと現地の旅行会社を招いた視察会を開きました。
中国政府は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて制限してきた、中国人の日本への団体旅行を先月、およそ3年半ぶりに解禁しました。
今回の視察会はこの動きを受けて、青森県が開いたもので、中国の旅行会社7社から社員15人が参加しています。
視察会は3日間の日程で行われ、県内の観光地を巡りますが、8日は、十和田湖や奥入瀬渓流などを訪れ、湖では、カヌーを体験するなどして、青森の自然や景観について説明を受けていました。
参加した上海の旅行会社の男性社員は「青森の自然は人工的なところがなく素晴らしい。中国では青森にあるこのようなありのままの自然の魅力をPRしていきたい」と話していました。
一方、東京電力福島第一原発にたまる処理水の放出について中国政府は反発しています。
今後の日本への旅行需要の影響についてこの社員は、「中国人観光客は安全面を気にしているので今後の日本での旅行では目的地を考慮しないといけない部分はある」と話していました。