途上国の教育担当者が青森県立五所川原農林高校を視察

途上国向けの研修事業の一環で、バングラデシュやエジプトなど10か国から来日した、教育行政や教員養成に携わる実務担当者が、県内にある農業高校を視察しました。

8日、県立五所川原農林高校を訪問したのは、バングラデシュやエジプト、フィジーなど10か国の教育行政や教員養成に携わる実務担当者12人です。

この視察は、JICA=国際協力機構が途上国向けに行う研修事業の一環で、弘前大学が企画したもので、高校の敷地内にある農産物の栽培から出荷までの工程の安全性を証明する「グローバルGAP」を取得しているりんご畑で生徒の説明を受けて草刈り機を操縦したり、加工施設を見学したりしました。

エチオピア教育省で教員養成部門のリーダーを務めるホルドファ・アセゲド・メレッサさんは「日本の職業教育は教室で学んだことを実践に結びつけていてレベルが高く、感銘を受けた。莫大な予算などが無くてもエチオピアの教育改革の中で職業教育を導入することができるのではないかと感じた」と話していました。