むつ市特産「下北ワイン」のブドウ 収穫目前にクマの食害確認

むつ市特産の「下北ワイン」の原料となるブドウの畑では収穫を目前に控えてクマによるとみられる食害が確認されていてワインの生産に影響が出ないか懸念されています。

むつ市川内町にあるおよそ11ヘクタールのブドウ畑では地元のワイナリーが製造する特産の「下北ワイン」の原料となるブドウが栽培されています。

今月下旬に収穫が始まりますが先週、ブドウが食べられているのが見つかり、ワイナリーによりますと、これまでにあわせておよそ3000房、ワインボトルに換算して360本ほどの被害が確認されたということです。

畑では社員がクマを目撃しているほか、監視カメラにも映っていたことからワイナリーではクマによる食害とみています。

畑の周囲には高さ1メートル80センチほどのネットが張られていますが、クマがネットを引き下げて中に手を入れ甘くて香りが強い白ワイン用の品種「シュロンブルガー」を狙って食べたとみられるということです。

畑では、3年前にもクマによる食害があったということです。

畑の責任者の築舘文徳さんは「これ以上の被害が出ると影響が心配だ。おいしいワインを味わってほしいのでなんとか対策を練って収穫を迎えたい」と話していました。