脱線事故で不通 弘南鉄道大鰐線が17日ぶりに運転再開

今月6日に起きた脱線事故のため、不通となっていた弘南鉄道の大鰐線は、レールの交換などの工事を終え、23日朝から17日ぶりに運転を再開しました。

弘南鉄道の大鰐線は今月6日、大鰐駅と宿川原駅の間で下りの2両編成の列車が脱線したため、全区間で不通となり、バスによる代行輸送を行ってきました。

22日までに脱線した区間のレールや枕木を交換するなどの工事を終え、安全が確認できたとして、23日の始発から17日ぶりに全区間で運転を再開しました。

このうち、中央弘前駅では、運転再開を知らせる紙が掲示されていて、通勤や通学で利用する乗客が列車に乗り込んでいました。

通学で大鰐線を利用している藤崎町の女子高校生は「別の電車とバスを乗り継いで不便だったので、再開してよかったです。点検などしてこれまでどおり利用できるよう運行を続けてほしい」と話していました。

弘南鉄道は今後の事故防止策として点検の頻度を見直すほか、国の運輸安全委員会の調査結果が出るまで、急カーブ部分は、時速25キロ以下の徐行運転を行うということです。