弘前市の「農福連携」障害者の野菜生産現場を桜田市長が視察

障害者が農業分野で働く、いわゆる「農福連携」による野菜の生産が行われている弘前市の現場を桜田市長が視察し、今後、市として支援を拡充したい考えを示しました。

「農福連携」は、障害者が農業分野で働くことで社会参画を促すとともに農業の担い手不足の解消も目指す取り組みで、弘前市は費用の補助や仲介などの支援を行っていて今年度は12の法人や個人が利用しています。

18日は桜田市長が市内の生産現場を訪れ障害のある10代と20代の女性がピーマンを収穫する様子を視察しました。

女性たちはたくさんなったピーマンの中から収穫に適した大きさのピーマンを慎重に選んで根本から丁寧にもぎとり、箱に次々と入れていました。

また、桜田市長に収穫の目安となる大きさやもぎ取り方のコツなどを説明していました。

桜田市長は「人手不足の中、障害のある人たちの能力をさらに活用すれば青森県の産業を支えることができる。農福連携を広く理解してもらい取り組みをさらに広げたい」と述べ、市の支援を拡充したい考えを示しました。

生産者の男性は「小規模農家では受け入れが難しいのではないかと考えていたが市の仲介で利用できてよかった。障害の程度によって、任せる作業を工夫しながら来年以降も仕事をお願いしたい」と話していました。