「津軽こぎん刺し展」 弘前市 りんご公園 8月20日まで

青森県津軽地方の伝統的な刺しゅう、「こぎん刺し」の魅力を知ってもらおうという展示販売会が、青森県弘前市で開かれています。

「こぎん刺し」は、およそ300年前から、津軽地方に伝わるとされる刺しゅうで、麻の布に木綿の糸を刺して、幾何学模様を表現するのが特徴です。

会場の弘前市りんご公園では、こぎん刺しの作品を集めた展示販売会が開かれていて、展示品7点のうち、こぎん刺しの愛好家のグループ、「岩木かちゃらず会」が制作した縦90センチ、横60センチの作品は、緑やピンクなどの色とりどりの糸を使って、さまざまな模様を細かく刺しゅうした大作です。

また、刺しゅう作家の藤田裕幸さんが制作した着物は、背中にサクラの花の模様が表現されています。

このほか、会場では、刺しゅうがほどこされたバッグや小物入れ、それに、着物など、300点あまりが販売されています。

福井県から訪れた40代の女性は、「細かい刺しゅうがされていてすてきな作品だなと思いました」と話していました。

会場を管理する、弘前観光コンベンション協会の石場隆之さんは、「さかざまな作品があるのでこぎん刺しにぜひ注目してもらいたい」と話していました。

「津軽こぎん刺し展」は、8月20日まで開かれ、19日と20日には、制作体験もできるということです。