大鰐線の脱線事故 “レールがすり減り脱線か”弘南鉄道

今月6日、脱線事故が起きた大鰐線について運行する弘南鉄道が会見を開き、レールがすり減っていたことが当日の脱線につながったとみられると明らかにしました。
一方、運転再開のめどはまだ立っていないということです。

弘南鉄道大鰐線では今月6日、大鰐駅と宿川原駅の間で下りの2両編成の列車が脱線し、全区間で不通となっています。

事故を受けて弘南鉄道は10日会見を開き、会社独自の調査の結果、「フランジ」と呼ばれる車輪の内側の部分とレールの間で起きるふだんからの摩擦によって少しずつレールがすり減っていたことが脱線につながったとみられると明らかにしました。

会社は今後、車両やレール、枕木など幅広く検査を行うということで、運転再開のめどは立っていないということです。

このため、会社は10日、中央弘前駅から大鰐駅までの全区間でバスによる代行輸送を始め、午前7時から午後8時すぎまで一日あわせて17本運行するということです。

弘南鉄道の成田敏社長は「列車の脱線という重大な事故を起こしてしまい、利用者、沿線の住民などにお詫び申し上げます。安全対策を重点に置いて早期の運転再開を目指します」と話していました。