ナマコなどの密漁防止にドローン活用 蓬田村が協定結ぶ

ドローンを活用してナマコなどの密漁対策を強化しようと蓬田村は8日ドローンを扱う社団法人などと協定を結びました。

協定を結んだのは、蓬田村と日本ドローン活用推進機構、それに蓬田村漁協の3者で、8日の締結式には村の職員や水産関係者など10人あまりが参加しました。

蓬田村では去年4月に合わせて300キロを超えるナマコの密漁が発覚するなど、被害が後を絶たず、ドローンを活用して監視体制を強化しようと今回、初めて協定を結びました。

締結式のあと漁港でデモンストレーションが行われ、村の職員はドローンから送られる映像をモニターで見て、港の様子や停泊する船がはっきり映っていることを確認していました。

また、蓬田村漁協の職員は日本ドローン活用推進機構の担当者からドローンの操作方法を教わりながら、手元のコントローラーで操縦していました。

蓬田村の久慈修一村長は「ドローンを使いながら警察や漁協とも連携して、効果が上がる方法を考えていきたい。現状だと、密漁されても私たちは見ているだけだったが全員で協力して阻止したい」と話していました。

蓬田村は、今年度、テスト飛行を重ねたうえで、来年度をめどに3台程度配備したいとしています。