青森空襲の犠牲者を供養する催し 平和への誓い新たに

太平洋戦争末期の「青森空襲」の犠牲者を供養する催しが青森市で開かれ、参列者たちが平和への誓いを新たにしました。

昭和20年7月28日の「青森空襲」では、アメリカ軍による爆撃で当時の青森市の市街地のおよそ90%が焼け、1000人以上が犠牲になったとされています。

青森空襲から78年となった先週28日、犠牲者を供養する催しが青森市中心部にある「青森平和記念観音像」の前で行われ、遺族や宮下知事などが参列しました。

宮下知事は「青森市は一夜にして多くの尊い命が奪われ、衷心より御霊のご冥福をお祈り申し上げます。世界の恒久平和のため誠心誠意、努力することを固く誓います」とあいさつしました。

そして、参列者が1人ずつ焼香をあげて犠牲者の霊を慰め平和への誓いを新たにしていました。

18歳の時に青森空襲を体験した96歳の女性は「夜、空襲警報が鳴って家の裏の畑に逃げた。空襲があったという事実を若い世代の人に受け継いでいってほしい」と話していました。

主催した青森平和記念像管理財団の櫻井清理事長は「78年前の記憶を引き継ぎたいとの思いで取り組みを続けている。今後も平和に向けた活動を続けていきたい」と話していました。