青森県産が大半占める国産りんごの輸出量 初の4万トン台に

青森県産が大半を占めている国産のりんごの今シーズンの輸出量は4万1083トンと、初めて4万トンの大台に達し、県庁で記念のセレモニーが行われました。

財務省の貿易統計によりますと、県産が大半の国産りんごの輸出量は、今シーズンは去年9月からことし6月末までの10か月間で4万1083トンと、初めて4万トンの大台に乗り、統計を取り始めた昭和63年以来過去最大となりました。

これを記念して、県庁でセレモニーが行われ、「りんご輸出量4万トン達成」と書かれたパネルが披露されたあと、青森県の宮下知事や輸出関係者などで三本締めをして祝いました。

輸出先は、台湾が2万8561トンと最も多く、全体のおよそ7割を占めていて、次いで香港が1万773トンとなっています。

輸出量が過去最大となった理由について、県は品質のよいりんごが生産されたことに加え、アメリカ産のりんごが不作だったことや円安などが追い風になったと分析しています。

これに伴い、輸出額も過去最高のおよそ200億4千万円となり、初めて200億円を超えました。

宮下知事は「生産量を確保しながら農家の所得を向上させつつ、販路を拡大して世界中で青森県のりんごが食べられる環境を私たちで一緒に作りたいです。次は5万トンを目指して頑張ります」と話していました。