日銀 県内の景気判断「持ち直している」8か月連続据え置き

先月下旬以降の県内の景気について、日銀青森支店は、新型コロナの影響が弱まり個人消費は回復傾向が続く一方、海外経済の減速の影響で生産活動が弱まっているなどとして、「持ち直している」とする判断を8か月連続で据え置きました。

日銀青森支店がまとめた先月下旬以降の金融経済概況によりますと、「個人消費」は、新型コロナの影響が緩和され県内外からの人出が増えて、飲食店や観光関連などが改善方向にあるため、「全体として回復している」としています。

一方、「生産」は、中国など海外経済の減速の影響で電子部品や鉄鋼の需要が弱まっているなどとして、「弱含んでいる」と判断しています。

こうしたことを踏まえ、日銀青森支店は県内の景気について「持ち直している」とする判断を8か月連続で据え置きました。

今後の見通しについて、日銀青森支店の武藤一郎支店長は「来月には4年ぶりに行動制限のない本来の形で夏祭りが開催される。県内外からの観光客が大きく増加し、県の経済に弾みをつけることを期待している」と話していました。