ドクターカーに聞こえやすいサイレン導入 発表会開く 八戸

八戸市では医師などが乗り込む「ドクターカー」がいち早く現場に駆けつけられるよう聞こえやすいサイレンを新たに導入することになり、14日、市内で発表会が行われました。

発表会は八戸工業大学で行われ、「八戸市立市民病院」が運用する3台のドクターカーの新たなサイレンが披露されました。

サイレンには海外の緊急車両では一般的な「イエルプ音」と呼ばれる音が採用されていて、導入に携わった八戸工業大学の浅川拓克准教授の研究グループによりますと、これまでのいわゆる「ピーポー音」と比べると、人が聞き取りやすい比較的高い周波数帯で大きく聞こえる特徴があるということです。

「サイレンを鳴らしても気づいてもらえず現場への到着が遅れることがある」と八戸市立市民病院から相談を受けた浅川准教授のグループが調べたところ、「イエルプ音」の有用性が確認できたとして今回の導入が決まったということです。

大学によりますと、ドクターカーに導入されるのは国内で初めてだということです。

浅川准教授は「ドクターカーは、救急車よりも緊急の状況で使われるので、到着が遅れて救える命が失われることがないようこの音が役立ってほしい」と話していました。

新たなサイレンはことし9月9日から導入されるということです。