農業高校で生徒重体事故 “誤ってけが負わす” 職員書類送検

おととし、十和田市の農業高校で実習中の男子生徒が頭の骨を折るなどして意識不明の重体となった事故で、当時、現場で指導していた職員が威嚇してきた牛を農具で追い払おうとした際、誤って生徒を刺しけがを負わせたとして業務上過失傷害の疑いで書類送検されました。

書類送検されたのは、旧・県立三本木農業高校、現在の三本木農業恵拓高校の男性の職員です。

警察によりますと、職員はおととし12月、高校の牛舎で実習を指導していた際、1頭の牛が興奮状態となって生徒に威嚇を始めたため、牛と生徒の間に入ってフォーク状の鉄製の農具で牛を追い払おうとしましたが、その際、誤って背後にいた生徒の頭を刺したということです。

男子生徒は頭の骨を折るなどして現在も意識不明の状態が続いているということです。

牛舎には「牛房」と呼ばれる柵で囲われたスペースが6つあり事故当時は、生徒7人が清掃やエサの準備作業にあたっていて職員は牛房の間の通路から指導していたということです。

警察は、職員が現場の安全管理を怠ってけがを負わせたとして業務上過失傷害の疑いで6日午後書類送検しました。

警察の調べに対し、職員は容疑を認めているということです。

旧・県立三本木農業高校、現在の三本木農業恵拓高校は在籍する学校職員が書類送検されたことを受けコメントを発表しました。

このなかで学校は、「けがをされた生徒および保護者に対し心からお詫び申し上げます。事故に関連して本校職員が送致されたことについて真摯に受け止めたいと思います。本校では県教育委員会が設置している事故調査委員会がとりまとめる再発防止策をふまえ改善に努めていきたい」とコメントしています。

県立高校の学校職員が書類送検されたことについて県教育委員会の長内修吾次長は「学校や教員を監督する立場である県教育委員会として、責任を強く感じ重く受け止めている。けがをした生徒と家族、それに県民の皆様に対し改めてお詫び申し上げるとともにけがをした生徒や家族に対し今後も誠意を持った対応を行っていく」と話しています。

今後の対応については、「事故調査委員会で安全管理体制などを含めた原因を検証しているところでありその最終報告を踏まえ当該の高校をはじめ県立学校の実習の安全対策を徹底し二度と事故が起こらないよう信頼される学校づくりに努めていく」としています。

一方、県教育委員会が設置した事故調査委員会の大泉常長委員長は「事故調査委員会では現在、最終報告に向けて検討を進めている。警察による捜査などの結果も踏まえて問題点の抽出を行い再発防止策をとりまとめること方針として最終報告に向けスピード感を持って取り組みたいと考えている」とコメントしました。