“お金の話にはノリません!”ラーメンで注意喚起 弘前警察署

特殊詐欺の被害が相次ぐ中、弘前警察署は、地元のラーメン店と提携して「お金の話にはノリません!」などと書かれたのりをラーメンにトッピングしてもらい、来店した客に注意を促しています。

弘前警察署の管内では、ことしに入ってから21日までに特殊詐欺の被害が10件発生し、去年の同じ時期に比べ9件増えているほか、被害額はおよそ2550万円と青森県内の警察署で最も多くなっています。

これを受け弘前警察署は、特殊詐欺の防止を呼びかける文字が入ったのりをおよそ4000枚用意し、23日、その一部を地元のラーメン店に贈呈しました。

のりは、およそ10センチ四方で、カルシウムで特殊加工した白い文字で「還付金」や「未払い」など、特殊詐欺でよく聞く文言のほか「海苔だけに…お金の話にはノリません!」という文章も書かれています。

弘前警察署の小澤昌弘 刑事生活安全官は「『美味しいラーメンと美味しいのりを食べながら美味しい話には乗りません』。このフレーズを思い出してもらい、特殊詐欺の被害を抑止したい」と話していました。

また、ラーメン店の川村一美マネージャーは「一緒にやりたいと思って参加した。詐欺に気をつけようと少しでも思ってほしい」と話していました。

この、のりは、弘前市や周辺の9つのラーメン店に配られ、ラーメンにトッピングされる予定です。