電車や駅構内で不審者が刃物持って暴れたことを想定した訓練

電車や駅の構内で不審者が刃物を持って暴れたことを想定した訓練が八戸駅で行われました。

訓練は、おととし、東京の電車の車内で乗客が切りつけられるなど、車内や駅の構内で刃物を使った事件が相次いでいることを受けて、13日八戸駅で行われ鉄道会社の社員や警察官など30人余りが参加しました。

訓練は、不審者がワンマン列車の中で刃物を取り出し、騒ぎ出したという想定で始まりました。

後方の車両で不審者役の男性が、突然、刃物を手に立ち上がって暴れだすと、乗務員が別の車両に避難するよう乗客に対し車内アナウンスで呼びかけ、不審者を閉じ込めていました。

そして、通報を受けて駆けつけた警察官が2人がかりで盾などを使って不審者の動きを止め、身柄を確保しました。

このあと、不審者がホームに逃げたという想定でも訓練が行われ、鉄道会社の社員がさすまたを使って警察が駆けつけるまでの間、身動きを止めるなどして不測の事態が起きたときの対応を確認していました。

八戸警察署の三國健司地域課長は「訓練のような事案がいつ起きるか分からないので、被害を最小限に抑えるため今後も鉄道会社と連携して訓練を続けていきたい」と話していました。