ことしの県内の山岳遭難38件 過去5年間で2番目の多さ

ことしに入ってからこれまでに、県内では山岳遭難が38件発生していて、過去5年間の同じ時期と比べて2番目に多くなったことが警察のまとめでわかりました。

県警察本部によりますと、ことしに入ってから今月11日までに県内で起きた山岳遭難は38件で、去年の同じ時期と比べて13件多く、過去5年間では2番目に多くなりました。

遭難した人は43人で、このうち1人が死亡し、4人が行方不明となっています。

山で遭難した人の8割近くが65歳以上の高齢者で、今月1日には、五所川原市で山菜を採るために山に入った90代の男性と80代の女性の行方が分からなくなっています。

山岳遭難の内訳は、「道に迷った」が31件で81%、次いで「転落・滑落」が3件で7%などとなっています。

県警察本部地域課は、例年5月から6月にかけて遭難が多く発生することから、山に入る前には、蛍光色などの目立つ服装にすることや事前に行き先を伝えるなど対策を取ってほしいとしています。

そのうえで、万が一の遭難に備えて、携帯やスマホを持ち歩くようにすることや、早めの下山を心がけてほしいと呼びかけています。