三沢市の鳥インフル 鶏舎の金網に破損 国の現地調査

去年12月、鳥インフルエンザが発生した三沢市の養鶏場について、国の現地調査の結果がまとまり、施設の防鳥ネットなどの一部が破損していたことがわかりました。
県は、修繕などを指導するとともに、鶏舎のブロックごとに衛生管理を分ける「分割管理」の普及を進めることにしています。

去年12月、三沢市の養鶏場で、死んだニワトリから致死率の高い高病原性の「H5N1型」の鳥インフルエンザウイルスが検出され、県は国内で過去最多となる139万羽あまりを処分しました。

これについて、国は現地で実施した疫学調査について、調査から半年近くたった9日、結果を公表しました。

それによりますと、死んだニワトリが見つかった鶏舎の吸気口の外側に2センチ程度の編み目の金網を張っていましたが、破損があったということです。

また、ニワトリの糞を堆肥にする堆肥舎の入り口にも防鳥ネットが張られていましたが、一部が破れていてスズメなどの小鳥が入り込んでいたほか、周辺にはカラスが多数確認されたということです。

青森県は、こうしたことを踏まえ、養鶏場に修繕などを指導するということです。

また、この養鶏場では、衛生管理を複数の鶏舎ごとに行う「分割管理」を導入するということで、県は、国の指導も仰ぎながら、ほかの農場にも「分割管理」の普及を進めたいとしています。