大型連休中の観光施設の売り上げ コロナ禍前の9割ほどに回復

日銀青森支店が、ことしの大型連休中の観光動向についてアンケート調査を行ったところ、県内の主な観光施設の売り上げが新型コロナの感染拡大する前の9割ほどの水準まで回復していたことが分かりました。

日銀青森支店は、ことしの大型連休期間中の観光動向について、県内のホテルや観光施設など92か所を対象にアンケート調査を行い70か所から回答を得ました。

それによりますと、ことしの売上高は新型コロナの感染拡大前の4年前・2019年の大型連休と比べ86.6%と、58.2%だった去年よりも大幅に回復しています。

全体の利用客数も4年前の74.9%にまで回復していて、外国人の利用客数も45%程度まで戻っているということです。

ホテルなどへの聞き取りでは「ことしは特に家族連れの客や県外からの観光客が多くみられた」とか「従業員不足により稼働率を抑制せざるを得なかったが、稼働率を上げれば4年前と同じ水準の売上を見込むことができた」といった声が聞かれたということです。

日銀青森支店は「県内の観光需要は明るい動きになってきたのは間違いない。今後、夏祭りのシーズンを迎え外国人観光客もいっそう増えることが期待できる」と話しています。