日本海中部地震40年 津波想定の避難訓練 青森 五所川原

県内で17人が犠牲になった「日本海中部地震」から26日で40年となり、青森県五所川原市の中学校で津波を想定した避難訓練が行われました。

五所川原市では40年前の「日本海中部地震」による津波で6人が犠牲となり、市は26日、日本海沿岸部にある市浦中学校で避難訓練を行いました。

訓練は青森県沖の日本海でマグニチュード7.9の地震が起き大津波警報が発表されたという想定で始まり、地震が発生したことを知らせる放送が校内に流れると、生徒たちはすぐに机の下に身を隠しました。

そして学校の外に移動したあと、全員の無事が確認されると地震の際に避難所となる市の施設に避難しました。

また、この訓練では一部の生徒が障害者や高齢者役となり、ほかの生徒が手を引いたり車いすに乗せたりしながら避難所へ誘導する方法なども学んでいました。

このあと、避難所の設営訓練も行われ、防災教育などを行う団体から指導を受けながら生徒たちは段ボール製のベッドを組み立てたり、プライバシーを確保するための仕切りを作ったりしていました。

また訓練のあと、地震が発生した正午前に市の防災行政無線のサイレンが鳴ると生徒たちは黙とうをささげていました。

中学2年生の女子生徒は「まだ大きな地震を経験したことはないですが、今後、地震が起きたら、今日学んだベッドの作り方や高齢者や障害者の人たちの誘導のしかたなどを生かしていきたい」と話していました。