八甲田山系の山中に山岳遭難防止呼びかける看板設置

山菜を採りに山に入る人が増えるシーズンを迎え、警察が青森市の八甲田山系の山中に遭難防止を呼びかける看板を設置しました。

看板の設置は、18日行われ、青森市雲谷の八甲田山系にある岩木山展望所の近くの空き地には、青森警察署の工藤昭幸署長ら5人が集まりました。

作業では、木のハンマーでたたいて支柱を土に埋め込んだあと、看板を針金で巻きつけて固定していました。

看板は高さ1メートル80センチ幅45センチの大きさで、「遭難してから悔やんでも遅い!入山する前に万全の準備を!」というメッセージのほか、携帯電話や非常食など必要な持ち物が揃っているかを確認するよう促すイラストが描かれています。

県警察本部によりますと県内では、17日までに山で遭難するケースが19件発生していて、前の年の同じ時期に比べ8件増えています。

青森警察署の工藤署長は「例年、ワラビやタケノコを目当てに入山して遭難する人が多くいる。事前に家族や知人などに行き先や下山予定時刻を伝えた上で、必ず携帯電話を身につけて入山してほしい」と話していました。