八戸市 蕪島 ウミネコのヒナが次々とふ化

ウミネコの繁殖地として知られる八戸市の蕪島で、ヒナが次々とふ化し、親鳥に寄り添う愛らしい姿を見せています。

ウミネコが産卵や子育てをする繁殖地として国の天然記念物に指定されている八戸市の蕪島には、毎年、3万羽以上が飛来し、ことしも先月中旬に親鳥が卵を温める姿が確認されていました。

ウミネコの見回り活動を行う「ウミネコ保護監視員」によりますと、今月9日にヒナがかえっているのが今シーズン初めて確認され、その後も順調にふ化が進んでいるということです。

ふ化したばかりのヒナは体長が10センチほど、茶色くふわふわとした産毛に覆われていて、寒さをしのぐために親やほかのヒナと体を寄せ合ったり、運ばれてきたエサのイワシをついばんだりしていました。

「ウミネコ保護監視員」の岡元正博さんは「かわいいヒナの姿にほっこりしているが、今のウミネコは気が荒くなっているので、訪れる人は遠目で見守ってほしい」と話していました。

ヒナは、およそ2か月で親と同じ体長40センチほどに成長し、ジャンプをしたり羽をばたつかせたりして巣立ちの練習を行ったあと、8月ごろには蕪島を離れるということです。