八戸市の学校で「スポーツ流鏑馬」の授業
疾走する馬に乗って矢を射る流鏑馬を競技として楽しむ「スポーツ流鏑馬」の授業が八戸市の学校で始まりました。
授業が始まったのは、高校生くらいの年齢の生徒たちが通う「八戸あおば高等学院」です。
20日初めて行われた授業は、市内でスポーツ流鏑馬に取り組む寺尾俊光さんが講師を務め、敷地に準備された実際の馬とほぼ同じ大きさの木馬を使いながら、生徒たちに馬の乗り方を教えたり、実際に乗ってもらってその高さを実感してもらったりしていました。
「スポーツ流鏑馬」は、伝統的な武芸の「流鏑馬」を競技として楽しむもので、疾走する馬に乗りながら3つの的に矢を放って的中した点数で争います。
授業は今後、週に1回のペースで行われ、生徒たちは、競技と同じ大きさの的を使って矢を放つ練習に取り組み、ことし秋には、実際に「スポーツ流鏑馬」に挑戦する計画だということです。
学校によりますと「スポーツ流鏑馬」を授業に取り入れるのは、全国の高校では初めてとみられるということです。
2年生の男子生徒は「木馬に乗ると見晴らしがよかったです。練習を頑張ってかっこいい姿を見せたいと思います」と話していました。
講師を務めた寺尾さんは「スポーツ流鏑馬の経験が、子どもたちの将来につながるといいなと思っています。そして、最終的にはここから選手が誕生してくれるとうれしいです」と話していました。